留学奨学金と年齢制限

日本人は内向き思考と言われるが、
留学するための奨学金は
実際にすごいたくさん用意されている


ただ、私が修士課程で留学する際は、
年齢制限に引っかかって、
そもそも出願できない
…という場合がほとんどだった


実際に私が問い合わせをした時も、
応募要項にマッチしてない時点で
こちらの事情も聞いてくれない、
募集要項に書いてある通りです、の一点張り
全くフレキシブルでない対応をされてきた


こういう年齢縛りもそうだけど、
留学や大学進学のサポートを一部にのみ提供することは、社会人が大学にも戻って学び直したり、
キャリアアップのために大学院に行ったりする
文化が生まれにくいことにつながるのでは




奨学金の情報はたくさんあるのだけど、
そこから自分の年齢でも応募できる奨学金を見つけるのは、本当に困難だった…


そして大概、そのような奨学金制度は、競争率がめちゃくちゃ高いので、そして日本にいるスーパー頭が良い方々と、唯一の奨学金の枠を争うので、もちろん英語力が高いに越した事は無い…


私の憧れる二名の恩師たちは、2人ともフルブライターで、いわゆる日本人のトップ層に値する英語レベルや学力を持っている方々


そのような2名の先生方に憧れを抱きつつも、
今まで自分がきちんと準備をしてなかったツケが返ってきたのかな、
いや、それでも、今、自分ができることを
やるしかないなぁと言う葛藤を持ちながら
今日も英語の勉強をしています…

(卒業生)アメリカ高校留学体験記

私の教え子にはアメリカ高校留学体験者が数人います。
今日はそのうちのNさんの留学インタビューをシェアしたいと思います。

彼女が交換留学生としてアメリカに留学したのは2013 – 2014年と少し昔ですが、何か参考になれば幸いです。

 

何故留学したいと思いましたか?
留学インタビュー-小さい頃から外国に憧れを持っていて、英語の授業が始まると本格的に海外で自分の英語を使って生活してみたいと思うようになりました。海外(特にアメリカ)の音楽・ドラマ・英語に興味が有ったので行き先の候補にアメリカが挙がりました。

海外の高校でどんな活動をしましたか?
留学インタビュー-学校の授業では前期・後期共にコアソーズ(声楽)の授業をとっていました。この受講者はハロウィンやクリスマスには老人ホームや小中学校で歌やダンスを披露します。また春には、年に一度の大きなステージでのパフォーマンスがあって、本格的な衣装やダンスレッスンの下、ミュージカルのような公演を披露しました。
ほとんどの部活ではTryout(入部試験)が行われていて、それによって入部が出来るかどうかが決まります。シーズンごとに行われる部活動が異なるので、様々な部活をすることが出来ます。特に、チアやアメリカンフットボールはアメリカらしくて、かっこよくて人気もある部活です。

留学中日本が恋しくなったりしましたか?
-ふとした時、日本の学校の制服が恋しくなりました。ハイスクールでは基本、私服です。毎日、コーディネートを考えるのは大変でした。

普段はどのような学校生活を送りましたか?
私の通った高校では、毎日6時限まで同じ時間割で授業を受けます。必須科目が3つ、選択科目が3つ。Sophomore(10年生)の必須科目は英語、数学、アメリカ史です。選択では、体育、音楽、インテリアデザイン、アートなどを受けました。自分で選べるので大学のようでした。日本ではあまり見かけないインテリアデザインなどの実学的な学問も教科として勉強できるのも楽しかったです。ランチは生徒がカフェテリアや校庭に集まって自由に楽しく食べます。アメリカ定番のランチは食パンにピーナッツバターやジャムをはさんだサンドイッチやカットフルーツです。授業は午後2時に終わり、スクールバスで帰宅したり、部活動をしたりします。

海外で生活して気付いた「アメリカらしい」ものって何ですか?
アメリカ史の授業を受けている時に気付いたのですが、ほとんどのアメリカ人が自分の意見を持っていて、授業中は皆が積極的に自分の意見を言います。日本では、授業中は静かに先生の話を聞いて板書を写すといった感じなので、アメリカの生徒と先生のやりとりで成り立つ授業というのはとても新鮮で、刺激を受けました。またアメリカ人はとてもイベントが好きなので、ハロウィンや学校行事が行われる日は必ずといっていいほど皆仮装をして登校するのでそれも面白かったです。特にハロウィンは仮装したまま授業を受けたり、となかなか日本では見ることの出来ない光景で、「アメリカらしいな」と思いました。

留学して気付いた面白い英語表現が有りますか?
“Butterflies in my stomach”・・・直訳すると、「お腹の中に蝶々がいる」ですが、アメリカではドキドキしている時や緊張している時などに使う言葉です。表現が面白いですよね。
“break a leg”・・・直訳すると「骨折って」ですが、これはアメリカでいう「頑張って」という意味で使われます。不思議です!

留学を希望する人に向けて、メッセージをどうぞ!
留学を考えている皆さん、「留学はしたいけど自分の英語力では心配だなー」と思っている人、諦めないで頑張ってみて欲しいと思います。私も、英語は好きでしたが全然得意ではありませんでした。なので、最初の頃はコミュニケーションもとれなくて、凄く大変でした。もっと英語を勉強してくれば良かったと後悔した日もありました。ですが、3ヶ月ほど経つと、だんだんリスニング力もスピーキング力も上達して、何とかなるんだ!と思えました。自分から積極的に友達に話しかけられるようになると、友達も増えて、学校生活もとても楽しくなりました。

オーストラリア体験留学記

私が学校教員をしている頃、学校の生徒引率でオーストラリア短期留学の引率に行くことができました。
今回の投稿はそれに関しての記録です。
留学したのは2014年と少し昔ですが、何か参考になれば幸いです。


オーストラリア・プレ体験留学に参加して

オーストラリアの職業教育とTAFE
まず明らかに日本と違う点は、高校卒業後に自らが設定出来る『ギャップイヤー(1年間の進路選択期間。この間に多くの子どもがボランティア等を行い自らの興味関心を広げる)』であり、これこそ子ども達に進路決定を急がせない優れた教育制度だと感じた。現地で子育てをされたコーディネーターの方に尋ねると、実際高校卒業時点で自らの進路を選べる子どもは少なく、結局大学生になって自分の希望する専門ではなかったと学部を替えたり退学してTAFEへ入学する子どもも少なくないそう。
また就職後TAFEで専門知識を身につけてキャリアアップを目指したり、勿論一度就職してからmature生(社会人入学。学費が優遇される)として大学で学び直しをする大人も多いそうだ。コーディネーターさんの『オーストラリアは日本みたいに大学に合格しなくても人生の終わりではありません。』という言葉が印象に残っている。思い立ったら何度でも学びの場に飛び込み、自由にスキルを身につけることが出来る環境ということだ。
実際にNorthern Beaches Collegeで視察させていただいたCeramicコースでは実に楽しそうに陶芸を学ぶ年配の方々を拝見し、TAFEは職業教育の一環で資格取得の出来る専門機関であると同時にいわゆる生涯学習の場でもあり世代間交流も出来る優れた教育施設でもあると魅力を感じた。



生徒達の様子

大学見学
生徒達は全ての大学見学を通じて、『現地の大学生にインタビューをして各大学の学部や特徴などを教えて貰う』という課題を与えられたものの初日はなかなか成果が得られないようだった。しかし最後のマッコーリー大学では地図を解読して図書館まで辿り付けたグループ、10名以上の学生にインタビューを重ねたグループもいて各々工夫して課題に取り組めていたようだった。

TELC英語教室
初日はとても緊張していたようだったが次第に授業中に笑顔で英語を話す姿が見られるようにもなった。プログラムにはオーストラリア流挨拶やオーストラリアのお菓子当てゲーム、似顔絵当てゲーム等が用意してあり、楽しみながら英語に取り組むことが出来る工夫がなされていた。2日目はTELCの授業間にティーブレイクが用意してあり、カフェテリアで甘いものを食べたり飲み物を飲んだ後、生徒がかなり元気になって授業に戻ったのが印象的だった。

TAFE見学
目的意識の高い生徒が多かった為、各学科で気になったことを質問したり熱心に見学する姿が見られた。また、初日はただキャンパスツアーの教員の説明を聞くだけだったが最終日には説明を受ける際にもアイコンタクトを取る・分かった点で頷く・質問にすぐ反応するなど意欲的に参加出来ていた。
その他
添乗員さんから何か質問をする前にまずは笑顔でHow are you?とワンクッション置くと話がスムーズに進むと教えて貰ったり、引率教員に英語を話すコツを質問したり等生徒達はこの研修を通じて、英語を使うコミュニケーションの際に役立つ実用的なヒントを得ることが出来たのではないかと思っている。



教員として気が付いたこと
TAFEの授業を視察した際、実技的な授業ではあるが教員と生徒が共によく対話を行いながら授業が展開されている点にとても感動を覚えた。授業は教員の知識一辺倒にならず、教員は良い質問が挙がればその生徒を褒め、また共に質問の答えを探求する姿勢が新鮮だった。おそらく教員の仕事はタフであることが求められるであろうが、同時にやりがいも大きいのではないかと感じた。生徒は何か疑問に思ったらすぐに発言し、それが歓迎される授業は生徒の知的好奇心を高める授業であるともいえるのではないだろうか。これは日本の一斉式授業、教員が知識を上から授けるだけの授業の長短を考えるきっかけにもなった出来事であった。
また、TAFEでも各大学でも当たり前のようにdisable supportが整っており、どのような立場の人に対しても機会を均等に、不便のないよう便宜をはかっているのが良く分かった。実際に車椅子の学生も見かけた。
Ryde CollegeのHorticultureでは、現在世界的に重要視されているサステナビリティーに力を入れているという話が印象的であった。生徒達で池を作り、そこに様々な動植物が集まったり、溜まった雨水を再利用する。レンガや石灰岩を使って全く何もない新地から設計し造園をするのも可能な限り資源の再利用をしながら行うエコ・フレンドリーなコースだと感じた。そしてカレッジの中にもRecycle,Garbage,Organicと設定された3種類のゴミ箱が設置してあったのも印象的であった。
実際にMeadowbank collegeのInformation Technologyで説明をしてくれた教員が岡山に留学をしたことが有ると聞きとても驚いたのだが、彼は習った日本語はほぼ忘れてしまったけれど留学中習った剣道を今でも続けている、と教えてくれたことに感動した。留学をするということは異文化を受容する体験を得ることだが、それは一個人に生涯残る大きな出来事であると改めて感じる出来事でもあった。
改めまして、このような知識見聞を広める機会を与えてくださった福武教育文化振興財団に感謝の言葉を述べさせて頂きたいと思います。実際に岡山県の教員を代表して今回のプレ体験留学の引率をさせて貰い、改めて日本を外から眺め、自己を客観的に見つめることが出来たと思います。また、オーストラリアという場に果敢に挑戦する日本の青年の姿を見ることが出来たのはまさに日本の将来を担うだろう若者達を垣間見れた気がして教育者として強く感動を覚えるものでした。このプレ体験留学は現在グローバル教育に興味が有る教員は、是非率先して参加していただきたい有意義な研修であると思っております。

教員のグローバル化を起こしたい

教員のグローバル化を起こしたい…これはこのウェブサイトを運営するYuMaの切なる想いです

日本人の英語スピーキング力は世界に比較して低すぎるのではと思う

未来を担う世代の子どもたちはもっと海外に視野を向けるべきである

子どもは地球市民としてこれからの世の中を生きてほしい



これらは私がずっと教員として思い悩み考え続けていたことでした

私は元々は高校時代の恩師に影響を受け、世界史教員になることを目指し教育学部へ進学しましたが
実際帰国子女の多い私立中高一貫校で働くうちに「異文化受容能力」の大切さを痛感するようになりました

元々社会科教員として趣味が海外旅行であった私は数々の教員向け海外研修へ参加しました

いわゆる中堅教員になり始めた頃
新人教員や様々な研修先で出会う若い世代の教員に衝撃と刺激を受け
教員こそグローバル化が必要では、と考えるようになりました

そして2017年、私は教員を退職し、大学院進学に向けてハワイへ留学しました

同じように一度日本の教育を離れ、自身のキャリアアップのために留学・海外進学を考えられている先生方の目にこのウェブサイトが届くことを願っています